田口仙年堂

吉永さん家のガーゴイル3

『しかし、我は心に決めていることがある』 満身創痍の状態で、なお、ガーゴイルの口調は変わらなかった。 『我は、我が守りたい者を守る』 今回は双葉と植物の交流物語です。涙なしでは語れない。 → 感想

吉永さん家のガーゴイル2

「安心しろ」 一度だけ振り向き、百色は告げる。 「数年もすれば、どんな錬金術でも作れない笑顔を見せてやる」 怪盗と少女が出会ったら、こんな素敵な物語になるんだよ!→ 感想

吉永さん家のガーゴイル

『我の名は吉永家の人間がつけてくれた固体名だ。それを低級などとぬかす輩は吉永家そのものを傷つけたも同然だ』 「そっか」 一拍の間をおいて、 『―はじめて、我の名を呼んでくれたな』 双葉の身体が少し震えた。 『その、嬉しかったぞ』 あー、もう最高!→…

コッペとBB団 その2

「あーっ!そうだ!」 「どうした Q三郎」 「明日、コッペの弁当の日だ」 「……なに?」 「月に一度あるんだよ!各自弁当持参の日が!」 「それが明日なんですか?」 「やっべぇ……今から作るにしても材料が……おばちゃんも寝てるだろうし」 「食堂にある食材は…

コッペとBB団 その1

「ブラック・ブリッツはガキに戦わせなくたって、充分やっていけると信じている。子供は戦わず、大人が戦うべきだ」 誰も声には出さないが、強い同意の雰囲気だった。 「そんなBB団じゃねーと、コッペが笑えないんだ。もっとあいつを心の底から安心させて、…