皆川博子

倒立する塔の殺人

わたしは、物語<倒立する塔の殺人>の続きをまだ書けていない。 設楽久仁子が、なぜこんな物語を上月葎子に読ませ、続きを書くことを強いたのか。 そうして、なぜ上月さんが、空爆のときチャペルにいたのか。 わたしひとりでは、考えつかない。阿部さん、あ…