倒立する塔の殺人

わたしは、物語<倒立する塔の殺人>の続きをまだ書けていない。
設楽久仁子が、なぜこんな物語を上月葎子に読ませ、続きを書くことを強いたのか。
そうして、なぜ上月さんが、空爆のときチャペルにいたのか。
わたしひとりでは、考えつかない。阿部さん、あなたが協力してくれたら嬉しい。

作中作の物語に、こんなドキドキさせられるとは思わなかった!ミッションスクールと近所にある女学校が、戦争が始まったことで同じ工場に務めることになり、そこで出会った少女たちが繰り広げるやり取りは、とても素敵な雰囲気だったのに、物語に毒が入り込んでくると……「倒立する塔の殺人」と題されたリレー小説の謎が見えてくる過程と、その毒に、ぞくぞくする。→ 感想