狼と香辛料(15) 太陽の金貨(上)

「わっちのために情報を集めるなんて言い訳しておらんで、雄らしく勝負に行ったらどうじゃ」
ホロは腰に手を当てて、にっと歯を剥いてこう付け加えた。
「仮に例の商会がおおたわけで町が寂れ店がつぶれても、また二人旅なら楽しいじゃろ?」

最終章の始まりということで、いつもどおりのやり取りの中にも、終わりを思わせる雰囲気が漂っていて、温かくニヤリとさせられながらも、寂しく思う。レスコでひとつの物語が終わり、悲しみが漂っていましたが、そこへ新たな物語を生み出そうと奮闘するロレンスがとても良かった。さあ、このあとどうなるのかしら。→ 感想