穂村元

斬光のバーンエルラ(3)

「わかった?」 「……ええ」 ティナはレネの横顔を見て、唇をかんで小さくうなずいた。 「自分の気持を他人に気づかされるなんてね」 うーん、ちょっと展開が速いかなあ。話がさくさくと進んでしまうから、物足りなく思いました。心が揺れるような状況は、も…

斬光のバーンエルラ(2)

「そうだよ。あんたがいなかったら、ここまで来られなかったんだから」 「でも……私はなにもしてないわ。ただ自分の都合につきあわせただけ――」 「違う違う。あんたの都合はオレの都合なんだ」 拳で語り合うことで通じるものはあっても、それだけでは進めない…

斬光のバーンエルラ

「これがどういうことかわかる?」 「面倒だってのはわかるぞ」 「人間にとってあなたは絶対に王にしてはならない忌むべき存在。エルーランにとっては希望の星。そんな複雑な立場なのよ」 王道って感じのファンタジー。単純明快な主人公の行動が痛快です。さ…