間宮夏生

月光

死にたくはない。飛躍した発想だと我ながら思ってもいる。しかし、興味はある。彼女がどのようにして僕を追い詰めてゆくのだろうかと。 日常の中にこれほどの刺激があるだろうか。相手はあの月森葉子である。相手にとって不足などあるはずがない。 自信を持…