月光

死にたくはない。飛躍した発想だと我ながら思ってもいる。しかし、興味はある。彼女がどのようにして僕を追い詰めてゆくのだろうかと。
日常の中にこれほどの刺激があるだろうか。相手はあの月森葉子である。相手にとって不足などあるはずがない。
自信を持って言える。十七年の人生で今が一番充実している。

才色兼備なクラスメイトがもしかして人を殺した?紙に書かれた内容に疑問を持って、彼女に近づき、彼女もまた彼に近づき。笑顔で恋を語りながら、内心はスリル満載というなんだこの魅力的なやり取りは!ミステリ的雰囲気もあって、大変好みでした。→ 感想