霧舎巧

十月は二人三脚の消去法推理 私立霧舎学園ミステリ白書

悔しそうに、しかし、うれしそうにのの子が言った。そのまま、廊下の奥に立っている脇野啓二郎のもとまで歩いていく。 「ありがとう、ちょっと見直したよ」 最後が素敵でした。次はもっと早くお願いしたい。→ 感想

九月は謎×謎修学旅行で暗号解読

「せっかくおまえたちが好きな探偵ごっこを思う存分やらせてやろうと思ってるのに」 ふたりを快く思ってない脇野先生が(理事長に頼まれて)連れて行った先は倉崎財閥の屋敷。 これが「今月の事件」なのだろうか? アステカの秘宝を求めて、ふたりは暗号へと…

六月はイニシャルトークDE連続誘拐

相変わらずのラブコメミステリィ。 1時間かからずして読めるので手軽だ。 今回は誘拐がテーマ。 なるほど、そういう手で来たか、というトリック。 以前のシリーズである「開かずの扉」で出てきた人物がさりげなく 出てくるところでニヤリとしてしまいました…

五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し

で、シリーズ第二弾。学園のコンピュータ室で、死体が発見された。その死体はなんと全身をピンク色に塗られていた。容疑者として、あげられた人物には、鉄壁のアリバイがある。いったい誰が、どうやって? 前回の密室ものに続き、今回はアリバイもの。ラブコ…

四月は霧の00密室

始業式に遅刻してきた転校生。 初日から遅刻はまずいとこっそり門を超え、式が行われている体育館へ 向かったときに死体を発見した。 しかし式が始まったとき、殺された男性は体育館内にいて、その体育館 からは誰も外へ出ていない。 にもかかわらず、どうし…

マリオネット園

前作のラグナロク洞がいまいちだったので、読もうかどうしようか迷いましたが、 読んでみてよかった。 閉鎖されたテーマパーク。 ピサの斜塔をモチーフに作られた塔を地元の人はこう呼ぶ。 「首吊塔」と。 そこへ呼び出された研究会のメンバー。集まる人々。…

カレイドスコープ島

八丈島よりさらに沖にある月島と竹取島。 昔ながらの風習が数多く残る閉鎖的なこの島に「あかずの扉」のメンバが 訪れたときに連続殺人事件が起こった! 横溝正史の『獄門島』を意識した作品だそうですが、僕は未読なのでどんな 感じかよくわからず。もうち…

ドッペルゲンガー宮

久しぶりの館もの。 大学に入学した主人公は、ひょんな偶然から「あかずの扉研究会」へ入る。 そこには名探偵や予言者など妙な人ばかりがいた。 そんな研究会へひとりの教師が相談を持ちかけてくる。 1年前に学校の寮から実家へ帰ったまま戻らない教え子を探…