館山緑

オリエンタル・ロマンス 騎士は花嫁を奪う

「馬鹿なのですか?」 「あんた相手に限ってはな」 胸の奥から温かくて甘い何かがこみ上げ、シーリーンは満面の笑みを浮かべた。 「それなら私も、馬鹿なのかも知れません」 世間知らずの巫女と彼女に惚れた騎士の逃亡劇。うーん、ちょっとものたりないかな…