黒史郎

黒水村

「だから道だよ。俺らが車で通ってきた道がストンと途中でなくなってやがった。山道が崩れて寸断されたんだ」 ゆらぎが両拳で畳を叩きつける。 「じゃあ、アタシたち帰れないってこと?」 ハハハハハハハハ。 片平先生が笑い出した。 「これで、もう逃げられ…