七姫物語

題名のとおり、七つの都市がある世界。もともとは六つの都市しかなかったが、ある日、「将軍」「軍師」が拾ってきた孤児を先王の隠し子である「姫」として担ぎ上げ、都市を作ってしまう。
「三人で天下を取ろう」
そんな国を奪うストーリィではあるが、キャラクタのせいか、雰囲気のせいか、全くといっていいほど血なまぐささはなく、むしろ読書後に爽快な気持ちになれるだろう。
民のために、民を欺いている「将軍」「軍師」「姫」。この三人の関係が非常に好ましい。このままの関係で進んで欲しいと思う。かなりお勧め。


七姫物語 - 高野和


次作の感想: 七姫物語 第二章 世界のかたち