鬼刻

亡くなる直前の母は、それまでとは打って変わった人になってしまった。
その男は言う。母は鬼病にかかっていた、と。
鬼病。それは人が人に乗り移ること。
発病すると乗っ取られた人間の意識は無くなり、通常では考えられない力を持つようになる。
発病の条件は三つ。

  • 死んだ者が凄まじい怨念や妄執の持ち主であること
  • 死んだ直後、人がそばにいなければならないこと
  • そばにいた人間-乗っ取られる器となる人間-が茫然自失状態など、精神的に無防備で抵抗力が無いこと



一つ目の条件から、その力を悪用する人間が乗っ取る場合が多い鬼病。
それにするための組織の人間だ、と男は続ける。


鬼病か否か、見分ける方法は無い。でも君は鬼病の人間に対してアレルギー体質を持っているようだ。一緒にこの謎を追っていかないか?


そして鬼との戦いが始まる!


あとちょっとで大傑作、なんて感じを受けた作品。
設定が良くてストーリィも悪くないだけに、なんとなく物足りないのがもったいない。
何が?といわれると困るんですが。いえ、十分面白いんですけどね。
今後も期待しましょう。


鬼刻 - 城崎火也


次作の感想: 鬼刻 二人舞