ノスフェラスの嵐 グイン・サーガ 19

黒太子スカールが目指したのはグル=ヌー。
かつてモンゴールのアムネリスが目指したところ。
出会えたセム族の案内で目指すグル=ヌー。
だが、ノスフェラスはおとなしく通してはくれなかった・・・。
いつしか付いてくる者たちの数も少なくなり、やがて水も底を突き・・・・・・。


はじめに少しだけ出てくるイシュトヴァーンの話。
アリの話は僕自身も思っていた。
というか、彼が王になるにはそれしかないだろう。
はたしてどう持っていくのかが楽しみ。
一方の黒太子。なぜそこを目指すのか。
途中、仲間の命を奪うノスフェラスの地を進むことの後悔はどれほどのものだったのだろう。
それでも進む彼を愚かと呼ぶことはできない。
グル=ヌーの謎を解き明かすための重要人物が登場するシリーズ第19巻。


ノスフェラスの嵐 グイン・サーガ 19 - 栗本薫


次作の感想: サリアの娘 グイン・サーガ 20
前作の感想: サイロンの悪霊 グイン・サーガ 18