阿修羅ガール


阿修羅ガール - 舞城王太郎
飲んだ勢いで佐野やってしまったことを後悔するアイコ。
怒りに満ちて相手を置き去りにしたのはいいものの、
そんな相手が誘拐された?
自分が最後に佐野と会ったことが知れわたり、クラスをまとめてる
マキに呼び出されたトイレで、シメられそうになったり、そんな相
手と渡り合ったりしてたら、自分の惚れてる人に佐野とホテルに
行ったことを知られちゃって・・・。


これが噂の舞城か。
独り言のような文章が 30 ページも 50 ページも続く、怒涛のように
流れ込んでくる文章。ページを見た瞬間は「うわっ」と思う(なんせ
改行やら余白やらがほとんどないのだから)。息をつく暇もありゃし
ない。
そのうえ、読み進めると、脳をかき回されるかと思うぐらいあちこち
飛び回る思考。そのくせユーモアあふれる文章。
気がつけば読み終わってるのだから、すごいものだ。
他の作品も読んでみることにしよう。
三島由紀夫賞受賞作。