アンダカの怪造学 1 ネームレス・フェニックス
数多の魑魅魍魎がうごめく異世界、虚界。
その虚界に棲む怪物をこちらの世界に召喚することを怪造という。
その怪造を研究し、解明していくために生まれた学問。虚界の怪造学。
そんな怪造を行うことを公に認められた研究員、怪造学者になるために、空井伊依は怪造高等学校を受験した…。
怪造学の天才と言うべき父を持つ伊依。
だが、怪物を奴隷の如く扱う父に反発し、"友達"として怪造する伊依。
虚界とこの世界を結びたい。
その理想に対して襲う現実に向かい彼女は言う。
いや、さすが日日日。
理想を現実にするってことが、夢を叶えるってことじゃないんですかっ?
ストレートなまでに物語を紡いでくれる。
そしてもうひとつ印象的な言葉があった。
そんな伊依の成長をどう描いてくれるのか。
何かを得るためには何かを捨てる必要がある。道を選択するということは選択しなかった道を歩く可能性を失うということである。
秋に続編が出るらしい期待大なシリーズ第一弾。
第8回角川学園小説大賞受賞作!