ダウン・ツ・ヘヴン

ダウン・ツ・ヘヴン - 森博嗣
行こう。綺麗に戦おう。
それだけを願い、打ち墜とす。
飛べるだけで満足だった。
でも、会社はそう思わなくなってきた。


「君はもう普通のパイロットではない。我が社にとって・・・・・・」
「何ですか?」
「兵器」
僕は一瞬で理解して頷いた。そのとおりだ。


それゆえの葛藤。それゆえの困惑。
だが、彼と出会えた。あの彼と。
それは感謝すべきだと思う。
ついに戦うことができるのだから。


さあ、いくぞ。
踊ろう。
ダンスを!


本来であれば感想なんて書きたくない。
というか書けない。このスカイ・クロラシリーズは。
なぜなら一言ですんでしまうから。


だからこそ前作「ナ・バ・デア」の感想もそっけなかったし、その前の作品「スカイ・クロラ」も同様。
今回は初めてそれなりに書いてみようと思ったけれど、やはり無理。


この作品の凄さを、良さを、素晴らしさを、伝えることができるほど、僕は言葉を知っていない。
言えることはいつものごとく、ただ一言。
傑作、と。
この著者に出会えてほんと良かったと心から思える作品。