てるてる あした


てるてる あした - 加納朋子
お金の管理にずぼらな両親。気がつけば借金にまみれた家計。
ようやく高校に合格した私の入学金すら払えない始末。
そして夜逃げする両親。私は母の遠い親戚へ預けられることになった。
そこはささらという町の、鈴木久代さんの家だった・・・・・・。


「ささらさや」の姉妹作として位置づけられる今作。
「ささらさや」はミステリィの味付けがありましたが、今作はささらで
過ごす照代とその周辺の人たちの物語。
はじめはひねくれていた照代が、徐々に心を開いていく姿は秀逸。
そして最後の手紙。
あれは涙なくして読めませんでした。
小さな町の小さな場所での、心洗われる少女と老婆の交流。
お勧めです。