ディバイデッド・フロント Ⅱ 僕らが戦う、その理由

かつて北関東隔離戦区における最も悲惨な戦い「朝霞事件」。
自衛隊の駐屯地が押し寄せる憑魔の群れに為す術もなく壊滅させられた夜。
かろうじて乗り越えた者たちは、この事件を最悪の形で思い出すことになった。
そして「レッドキャップ」が動き始める!


前作で弱かった香奈が前向きに頑張ろうとする今作。
それを支える人間関係がとても美しく、そして汚い(というのは大げさだけど)。
そんな人間関係を一変して消し去るのは戦闘。


あなたと出会えた事を幸せに思います。
あなたの部下であったことを誇りに思い、生涯忘れません



脇役であるにもかかわらず、出番なんてあってないにもかかわらず、
この存在感はなんだ?この喪失感はなんだ?


生き延びたこと、助けられたこと、頑張れたこと。
それゆえに放たれた無邪気な言葉。最後の最後の言葉。
その瞬間の答えねばならない者の気持ちを思ったら、もう何も言えない。
そんなシリーズ第二巻。


ディバイデッド・フロント Ⅱ 僕らが戦う、その理由 - 高瀬彼方


次作の感想: ディバイデッド・フロント Ⅲ この空と大地に誓う
前作の感想: ディバイデッド・フロント Ⅰ 隔離戦区の空の下