狂乱家族日記 弐さつめ

「知らないならば覚えておけ。八月二日は伝統的に新婚旅行の日だ」
そう宣言し、旅行の手配を勝手に済ませたのは当然のことながら凶華。
家の玄関を開けたら目の前には滑走路が……。
呆れる凰火をよそに、家族を乗せた旅客機は花の都パリへ出発する。
……はずが、凶華のせいで墜落し、たどり着いた先は無人島だった……。


前作にひきつづき狂乱な家族の物語。
今回の焦点は・・・・・・誰だ?
雹霞か優歌か、それとも月香か。
危機に陥ったのはまたもや優歌。
そのとき放たれる凶華の言葉。


家族が危機にさらされているときにすら狂乱できないような人間が、人間なものか!
奇跡をおこせる人間なものか!奇跡をおこさねば助けられない娘を助けるために、
いくらでも奇跡をおこしてやるのが親だ!人間だ!

相変わらず熱いぜ、日日日
馬鹿馬鹿しいまでのやさしさは絶対に欠かせない。


前作があまりにもハマっていたため、同じテンポである今作はちょっと見劣りする。
もうちょっとひねりが欲しいかな。
十分楽しいし面白いけれど、日日日ならという期待の大きさからかもしれない。
とはいえ彼なら期待に応えてくれると信じている。
9 月 30 日に 3 巻が発売されるということなので、大いに期待しよう。


狂乱家族日記 弐さつめ - 日日日


狂乱家族日記 参さつめ
前作の感想: 狂乱家族日記 壱さつめ