ビートのディシプリン SIDE4
"カーメン" それはいったい何なのか。調べ始めたがゆえに統和機構に襲われたビート。
相手はフォルテッシモ。辛うじて逃げ出すことができたがその代償は大きい。
そこを助けてくれた男は敵か味方か。
一方、ビートを探している朝子は僅かな手がかりを追って、高代と共に外国へ行く。
そこで出会った子供のような男。気づいたのは朝子だった。
「この人がほんものなんだわ……。ほんもののモーニンググローリー……」
いやあ、ブギーポップシリーズと異なり、登場人物が少ない分、把握しやすく感情移入しやすい。
ビート、フォルテッシモ、イナズマ、モーノンググローリー。
それぞれの力関係がこの微妙さを保っているからの面白さでもある。
SIDE 4 では特に後半、ふたりが再会してからの展開は面白い。
それまでも面白いんだけど、雰囲気がガラリと変わる。
シリアスとコメディな場面のバランスがちょうどいい。
そんなふたりが揃ったからこそ、最強ともわたりあえるその力。
できることと、できないこと。そのできることの中で、さらにできることと、できないことを知っている。知るのを途中で放棄しなかった、その底無しのような対今日と研鑽の先にあるのが - 自分を知る、たったそれだけのこと。
そんなビートのディシプリン。完結編。
それにしても最終話の後に書かれた序章。あれは何なのだろう。何が起きたのだろう。
謎が増えて終わる物語。歯がゆいことこの上ない。
これはどこかに伏線、あるいはそれに関することが書いてあるのだろうか。
続編になるのか、別シリーズになるのか、本編に組み込まれるのか。
どれでもいい、頼むから早く書いてほしい。
