平井骸惚此中ニ有り 其伍

同級生からホームパーティに誘われた涼。婚約者である太一を連れて来いとの条件。
婚約者じゃないと否定しながらもどこか嬉しそうな涼は太一を誘う。
ところが同じ日に平井家は弟の婚約パーティに招待されていた。
そこで涼と太一は同級生のパーティへ、骸惚と澄、ハツ子は婚約パーティへ出席することにした。
和やかに進むパーティ。だがそこに悲劇が訪れた。
ホームパーティに出席していた太一が見たもの。
婚約パーティに出席していた上月が見たもの。
それは首がない死体だった……。


ふたつの場所で起きる殺人事件。共通する首なし死体。
それぞれの場所でふたりの探偵が動く展開。
シリーズ最終巻を飾るに相応しい大きな物語(いつもより本も若干厚め)。
そして涼と太一がねぇ。しかも太一がねぇ。やっぱり寝れないか。
このシーンはニヤリとさせていただきました。もちろんラストもね。
もう終わりになってしまうなんて、とても残念ですが、著者の言い分もわからんでもない。
でも、このキャラクタたちをこのまま埋もれさせてしまうなんてのはもったいないと思う。
外伝みたいな形で、各キャラたちを主役にした物語をぜひお願いしたいなあ。
だめ?


平井骸惚此中ニ有り 其伍 - 田代裕彦


前作の感想: 平井骸惚此中ニ有り 其四