強救戦艦メデューシン

十六年に及ぶ戦争。そこにかつての栄光はなく、不利になったフレナーダ国。
だが、責任を追及されるのが恐ろしい政府は、戦争をやめなかった。
しかし長引く戦争に民衆の反発は増えるばかり。
そこで目をそらすために作られたのが「艦隊病院団」
悲惨な戦死者を少しでも減らすために部隊。
それはいつしか「強行救命戦艦」と呼ばれるようになった……。


条約により攻撃はされないとされる強救戦艦「メデューシン」
だがそこは戦場。確実に守られるとは限らない。
そして戦場で兵士を治療すること。それは再び戦地へ送り込むということ。
はたして何の意味があるのだろう。そんな戦場ならではの葛藤。
思わず「プライベートライアン」や「バンド・オブ・ブラザーズ」といった戦争映画を思い出してしまいました。
表紙に惑わされてはいけない。予想よりはるかに重いテーマ。堅実な内容。
オススメです。かなりの傑作。


強救戦艦メデューシン 上 - 小川一水強救戦艦メデューシン 下 - 小川一水


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