豹頭将軍の帰還 グイン・サーガ 68

モンゴールからの使者。それはイシュトヴァーンの過去の罪について知らせるもの。
ノスフェラスでの、まだモンゴールに関わる前の罪。
一度トーラスへ戻るべきか、アルセイスを復興させるべきか。迷うイシュト。
一方、グイン一行は我が儘な姫の前に、遅々として進まないケイロニアへの道。
だが、ついにケイロニアが見えてきて……。


ついにケイロニアに、首都サイロンに戻ってきたグイン。
何巻ぶりだ?二十巻以上ぶりだよなあ。
娘も戻り、孫も戻り、これで安泰かと思われるケイロニア
だが、唯一の平和な国に忍び寄る黒い影。
このわずかな燻りは、どうなるのか。
一方のイシュト。だんだん悪くなってきたなあ。
ものすごく我が儘で、それでいて力を持っているんだから困ったもの。
一番かわいそうなのはカメロンとマルコか。
このふたりを失ったら終わりだということにイシュトは気づいているのだろうか。
いつものとおり逃げ切れるのかどうか。
戦闘の無い展開にもかかわらず、緊迫感溢れる展開のシリーズ第68巻。


豹頭将軍の帰還 グイン・サーガ 68 - 栗本薫


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前作の感想: 風の挽歌 グイン・サーガ 67