修羅 グイン・サーガ 69

前もって根回しをとアムネリスに会ったときにイシュトヴァーンが口走った言葉。
それは疑惑が本ものであることを明らかにしたようなもの。
だが、同時に何とかなってほしいと願うアムネリス。
そして、ついにイシュトヴァーンの審問が始まる。
単純な性格を持つモンゴール民の追求をかわすべく、動き出すカメロン。
その弁護は人々の心を感動させるほどだった。
誰もがカメロンの弁護を信じたそのとき、登場したのはかつての呪いだった……。


圧倒的不利な状況から挽回するカメロンの手腕はいつもながら見事。
それをぶち壊すのは子供のようなイシュトヴァーンで……。
もうちょっとしっかりしてくれよと言いたくなる。
だが、その気持ちもわからなくも無い。


モンゴールは、アリストートスの亡霊に憑かれてしまったのだ……
まさにこれがすべてを現している。
今のモンゴールは、イシュトとアリが関わってからのモンゴールは呪われているのだから…。
これでモンゴールという国は終わるのか。アムネリスは?
イシュトヴァーンの進撃が止まらないシリーズ第 69 巻。


修羅 グイン・サーガ 69 - 栗本薫


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