豹頭王の誕生 グイン・サーガ 70

グインの戴冠式。それはケイロニア国民にとって大いなる祭典。
不穏な気配はマリウスか、それともマリニアか。
一方、パロではついに陰謀が動き出そうとしていた。
ナリスの元へ集まる人々。意思の確認。やらねばならぬこと。
動き出す日はあとわずか。
そしてモンゴール。イシュトヴァーンとアムネリスの確執。
共に憎み、共に罵倒し合う、その心の先は……。


一つの巻に三つの国の物語がこれでもかと費やさせる今作。
それぞれに重要な起点があり、どれもこれもこれからを予感させるものばかり。
何よりも崩れているのはイシュトか。
と思ったけど、こやつにはいい感じで誰かがきてくれるんだよなあ。
果たして彼女がどんな役目を果たすのか。
それぞれの国の最後の平穏かと思わせるシリーズ第70巻。


豹頭王の誕生 グイン・サーガ 70 - 栗本薫


次作の感想: 嵐のルノリア グイン・サーガ 71
前作の感想: 修羅 グイン・サーガ 69