王都炎上・王子二人 アルスラーン戦記(1)(2)
アンドラゴラス三世により統治されている豊かな国パルス。
すべての点で劣るはずのルシタニアが、たった1日でパルスの王都を制圧した。
このとき初陣の若干十四歳の王太子のアルスラーンはからくも戦場から離脱し、
国を取り戻すため、味方をつれて立ち上がった。
パルスきっての戦士「戦士の中の戦士」ダリューン。
たった三日で三国同盟を解体させた策士ナルサス。
ナルサスの付き人であり弟子であるエラム。
ミスラ神に仕える弓の名手。絶世の美女のファランギース。
剣も弓も使える、ファランギースを追いかける楽士キーヴ。
ゾット族族長の娘。ナルサスの妻をめざすアルフリード。
それはわずかばかりの味方。だが、アルスラーンにとっては、過分なまでの味方だった。
そしてパルス奪還の道が始まる!
既に角川文庫版で全作読んでいたものの、9月20日に続刊がカッパノベルズで出るって事で
買いなおし & 読み返し。
中世ペルシアをベースにしたこの世界で偉大な、強大な父王に守られてきた王太子アルスラーン。
年長者であり、導く者でもあるナルサスとダリューンの眼差し。
それを受け、王としてどうあるべきかを学びながら、日々成長していくアルスラーン。
これぞファンタジー!と手をたたきたくなること請け合い。
基本中の基本。物語の醍醐味を味あわせてくれるアルスラーン戦記、ここに開幕!
次作の感想: 落日悲歌・汗血公路 アルスラーン戦記(3)(4)