田中芳樹

タイタニア (1) 疾風編

「ただ、これから将来は事情が異なってくるかもしれない。これまでの歴史になかったようなことが、最近、いくつか生じている」 「たとえば?」 「たとえば、タイタニア四公爵のひとりに直接指揮された艦隊が、ただ一個の都市艦隊に敗れるなど、ありえざるこ…

蛇王再臨 アルスラーン戦記 13

「陛下は宿命というものがお嫌いのようだが……」 ナルサスは独語した。 「……だが、宿命のほうで陛下を放っておかぬと見える」 ついに揃った十六翼将!と思ったとたんに……。っていうか、中盤のあの出来事がショックすぎてやるせない。 → 感想

水妖日にご用心 薬師寺涼子の怪奇事件簿

「カッコよかったですよ」 「何が?」 「公安部長に向かってタンカを切ったときです」 「泉田クン、君は認識がたりない」 「は?」 「あたしは、いつだってカッコいいのよ」 ああ、もっとラブ寄せを! → 感想

ウェディング・ドレスに紅いバラ

「まちがえないでね、先輩。これはわたしの初仕事なのよ。先輩は後見役にすぎないの。いくら有能な打撃コーチでも、自分でバットを持って打席に立っちゃいけないのよ」 「……などと、りっぱなことを言うからには、ヒットを打つ自信があるんだろうな」 「あら…

暗黒神殿 アルスラーン戦記12

「歴代パルス国王は、英雄王カイ・ホスローの魂を伝える宝剣ルクナバードの道具にすぎないとも言われているが……私はパルスの民衆の道具だと思っている。民衆と私とは、ルクナバードによってつながっている。ゆえにルクナバードはパルス国にとって聖なる宝物…

霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿

「何とかいったらどう?」 「え、えーと、すてきなネックレスですね」 「何の石かわかる?」 「ダイヤ、いや、真珠……」 「月長石よッ」 「そ、そうですか、お似あいです」 「口調にマゴコロがこもってない!」 休暇中でも一騒動なふたりの物語 → 感想

ラインの虜囚

子供も大人も楽しめる冒険小説 → 感想

キング・コング THE 8TH WONDER OF THE WORLD

映画のノベライズもいいけど、おまいさんのお子様たちをさっさと出せと…… 感想: http://www.booklines.net/archives/4087804305.php

魔軍襲来 アルスラーン戦記 11

マルヤムで即位したギスカールの元へ訪れたのは、衰退したルシタニアを憂う女騎士エステルだった。 ルシタニアへの帰還を望むエステル。だが、マルヤムを離れる気がないギスカールは一計を案じる。 一方、ファランギースとアルフリードが巡検使として訪れて…

旌旗流転・妖雲群行 アルスラーン戦記(9)(10)

パルスの奴隷解放を受け、憤慨する諸国。 放っておくわけにはいかないと、ミスル、チュルクが立ち上がった。 どちらもパルスの王の血筋を引く「ヒルメス殿下」を祭り上げて。 二国に現れたヒルメスに翻弄されるかに思えたパルスだが、 ナルサスの知略は汲め…

王都奪還・仮面兵団 アルスラーン戦記(7)(8)

パルスの王都エクバターナへはじめに入ったのは、ヒルメスだった。あとを追うアンドラゴラス。 同じく王都を目指すアルスラーンだったが、ルシタニア軍を叩くことを優先した。 やがて明かされるアルスラーンの出生の秘密。 「アルスラーン、そなたは、妾の子…

征馬孤影・風塵乱舞 アルスラーン戦記(5)(6)

「草原の覇者」とも言うべきトゥラーン軍がペシャワール城を襲来した。 最悪の事態を招く前にと、王都まであとわずかではあったが、引き返すアルスラーン一行。 苛烈を極めた戦闘ではあったが、ある程度の目処がたった矢先に、 ルシタニアの虜囚となっていた…

落日悲歌・汗血公路 アルスラーン戦記(3)(4)

パルスの隣国シンドゥラでは、即位を求め王子二人の対立が起こっていた。 パルスを叩くことは世論を手に入れることでもある。 そんなシンドゥラの動きを見たアルスラーン一行は、王都を取り返す前にまず後方の憂いを絶つことにした。 王子二人の対立にケリを…

王都炎上・王子二人 アルスラーン戦記(1)(2)

アンドラゴラス三世により統治されている豊かな国パルス。 すべての点で劣るはずのルシタニアが、たった1日でパルスの王都を制圧した。 このとき初陣の若干十四歳の王太子のアルスラーンはからくも戦場から離脱し、 国を取り戻すため、味方をつれて立ち上が…

夜光曲 - 薬師寺涼子の怪奇事件簿

5月なのに、その区画ではすべての木が枯れていた。 これはテロなのか? そして、蛍狩りに訪れていた客が蛍に襲われ、ネズミが大量発生し、 東京は混乱に巻き込まれた。 そんな面白いことをほうっておくわけがない薬師寺警視。 お供の泉田警部補を連れてハデ…