ルノリアの奇跡 グイン・サーガ 78

ヴァレリウスが戻ってきた。
かつて残虐な仕打ちを受けたはずのアムブラの民でさえ安堵するその存在。
しかも強力な助っ人イェライシャを連れてきたのだ。
その知識を活用し、ナリス軍内部にいる操られた人々を一掃するヴァレリウス。
だが、キタイの魔術はそれだけでは終わらなかった……。


やはり、やはりそうだったか!
そんな気はしながらも一抹の不安を抱えながら読み進めていたので一安心。
ヴァレリウスもご苦労なことだ。
相変わらずキタイの脅威は続き、一難去ってまた一難の連続ばかり。
ある意味おなかいっぱい。でもまだ食べられそう。そんな感じ。
キタイが思ったほど脅威じゃないってことに気づき始めたとはいえ、
まだまだ予断が許される状態じゃない。人質は多いのだから。
ようやく落ち着いて「通常の」戦闘が開始されようとしているシリーズ第78巻。


ルノリアの奇跡 グイン・サーガ 78 - 栗本薫


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前作の感想: 疑惑の月蝕 グイン・サーガ 77