まずは一報 ポプラパレスより

ウルムスター王国。祖国とは比較にならないほど小さな国。
だが、軍事拠点として重要な位置を占めるこの国を見逃すわけにはいかない。
イウォーン帝国のスパイとして、私はウルムスター王国に足を踏み入れた。
長官の秘書官として。
だが国を治めている型破りな王女に振り回されて……


小川一水さんの別名義作品。
内情を探っている間にいつしかこの小さな国に好感を持ってしまったスパイのお話。
甘いなと思うか、うまいなと思うかは人それぞれでしょうけど。
いわばナウシカをもう少しがさつにしたような少女の王女が国のために動く姿を見たら、ねぇ?
ぼくは甘くてうまいなと思いました。
軽い感じで読めるうえに読後感も壮快。題名も洒落てていい感じ。
他の作品に比べれば小粒だけれど、お気に入りの作品になりそう。
珠玉のファンタジー小説


まずは一報 ポプラパレスより - 河出智記


次作の感想: まずは一報 ポプラパレスよりⅡ