疾走！千マイル急行
「千マイル急行」。エイヴァリー人の技術を集結したその列車にテオは乗車した。
抽選で選ばれた百数名と共に。
ただのひとり旅のはずだった。両親は何も言わなかった。
だが列車が出発してまもなく、故国はレーヌスとルテニアに占領された。
市政府はこの事態を予想して、救援を求める使者としてこの列車を出したのだ。
列車は国の命運を掛けて、せまりくる追手と奮闘する！
始めからノンストップで繰り広げられる物語。
故国が攻め落とされ、次々に敵国から回ってくる手を払いのける。
唯一の武器は最高級の蒸気機関車「千マイル急行」。通称 TME。
何も知らずに故国を離れた 14歳のテオ。故国を攻め込まれたショック。
それでも誇り高き前を見つめるその姿はあまりにもまっすぐで。でも無理ではなくて。
14歳だからこそできる無謀なこと。それが大人たちをも動かす。
何より良かったのはキッツとの友情。特にあの場面での叫び。
鳥肌が立つほど感動した。
千マイルをはるかに超える旅と少年たちの友情と成長物語。
そして故国を失った者たちの旅立ちを描いたノンストップエンタテインメント。
