狂乱家族日記 参さつめ
凶華は不機嫌だった。凰火が知らないうちに出かけたからだ。
どこにいったのか。
千花の証言:「知人に会ってくるって言ってたけれど。珍しくおめかしして」
優歌の証言:「そういえば今日は女のひとに会うって言っていたよ」
凶華の怒りは神の怒り。神の怒りは世界を壊す。
向かった先で出会った女性は、元、凰火と同じ職場の人間で……。
「あなたの顔面を破壊します」
千匹の怪物を殺すことで得られる称号を持つ「死神三番」
「お姉ちゃん、見ぃつけた!」
凶華を姉と呼ぶオデッサ = エイ。
謎の存在 SYGNUSS。
そして戦争が始まる……。
またまたやってくれましたよ、日日日が!
前作でちょっとパワーダウンしたかと思ったけれど、本作で復活!
ただでさえキャラが多いのに、また新キャラが登場。
これがまた存在感ありすぎ。家族たちが全然目立ちませんから!
いや面白いからいいけど。
本作では少しだけ凶華の生い立ちが明らかになる。なるほどねと。そういうことかと。
ただ、まだまだわからないことは多い。
それにスポットライトがあたってない家族もいるのだ。
これから如何に物語がつむがれていくのか楽しみだ。
相変わらずのハイテンションエンタテインメント、シリーズ第三巻。
ちなみに本作の一番のポイント。
「……凶華様をここまで弱くしたのは間違いなく貴様だ」
いやあ、こそばゆくてたまらないね!
前作の感想: 狂乱家族日記 弐さつめ