こちら魔法探偵社! マジカルランド7

「しっかりしてよ、兄さん」妹が片目をつぶった。「ちょっとやそっとの暴力沙汰なんか、こわくないってば。そんなこと、わかってるでしょ」
「ああ、わかってるさ、妹よ」溜息をつくしかない。「いやというほど、わかってるさ」
ぼくは目をつぶった。
そのあとのことは、すでに運命が決まっているようなものだった。妹が質問の言葉を響かせると、笑い声が返る。それから、家具の壊れるような音。いや、そうじゃないな。むしろ、家具を叩きつけたときの音だった……たとえば、他人の頭に。

新展開のマジカルランド → 感想