ロバート・アスプリン
くだんの魔術師が邪悪な妖術に手を染めていることは一目瞭然だった。彼は公然と魔物どもを招き寄せており、そいつらが王宮のそこかしこを闊歩しているのだ。のみならず、彼は凶暴なドラゴンを飼っている。 しかもこの魔術師とやらは犯罪組織と結託しているら…
「もうひとつ、質問させてちょうだい、スキーヴ」 「どんなことかな、バニー?」 「王族の血をつなぐための役に立ってくれる、だなんて、彼女、もってまわった表現をしてたけど、あなたのほうは、そのつもりがあるの?」 「わからないな」それが正直なところ…
「わからねぇよ。まったくもって、わからねぇよ」 あいつ、おれの言葉なんぞ、これっぽっちも聞いちゃいねぇ。 「だって、おれっちは命令違反をやらかしたんだぜ……それが、昇進の理由になっちまうのか?」 ヘムロック女王の世界制覇を阻止するために試行錯誤…
「気をつけてちょうだい、スキーヴ。あなたがいなくなっちゃったら、とりかえしがつかないわ」 ポンッという乾いた音だけを残して、彼女は姿を消した。 ぼくはパーヴでひとりぼっちになっていた。悪評にかけては知らぬ者もいないという次元のまっただなかで…
「しっかりしてよ、兄さん」妹が片目をつぶった。「ちょっとやそっとの暴力沙汰なんか、こわくないってば。そんなこと、わかってるでしょ」 「ああ、わかってるさ、妹よ」溜息をつくしかない。「いやというほど、わかってるさ」 ぼくは目をつぶった。 そのあ…
「あんた、彼女が出てったとき、そっぽを向いてたな」岩剛鬼が声をかけてくる。「彼女、泣いてたんだぜ」 「おたがいさまさ」ふりかえっちゃいけない。「そうでなきゃ、そっぽなんか向いたままでいるもんか」 シリーズ最高傑作な第六弾→感想
「今すぐ始めちまおうってんすか?そんな、親分!まだ計画もまとまらねぇのに―」 「ねぇ、グィド」ぼくは皮肉とも本心ともつかない笑みに口許をゆがめてみせた。 「計画にこだわりすぎると失敗するって、きみが言ったんだよ。それが事実なんだとすれば、、今…
「ちょっと、オゥズ……」 「どうした、ぼうず?」 ルパートの眉根に皺が寄るのが見てとれた。 「ぼく……ただ、"さよなら"って言おうと思っただけですよ」 「おいおい、おおげさに考えなさんなよ、ぼうず。これが永の別れってわけでもないのに」 スキーヴの成長…
誕生日プレゼント探しの旅はトラブル満点 → 感想
銀英伝の外伝2巻が楽しめる人なら文句なしに楽しめる → 感想
すばらしく笑えるファンタジィ → 感想