セカイのスキマ

「嘘です!」
みこは叫んだ。
「小澤さんは嘘をついていますっ!」
哲は一瞬、足をとめそうになった。みこの言葉には、それほどの力があった。
それでも。
なかなか言うことを聞かない両足を心の中で罵りながら、それでも哲は歩き続けた。
「がんばったって、裏目にでることもあれば、どうにもならないこともあります!でも、だからって、小澤さんは疲れることが嫌になったわけじゃないはずです!がんばることを馬鹿にしてるわけじゃないでしょう!?」

セカイのスキマというよりはセカイのハザマで起きる妖怪ミステリィ感想