2006-06-14 M.G.H. 楽園の鏡像 book 三雲岳斗 「凌ちゃん、この遺体……変だわ……」 戻ってきた凌を見上げて、舞衣は言った。 「ああ、やはりそうか」 「気づいてたの?」 「うん……なにが原因だと思う?」 「わからないわ。中層ビルの屋上ぐらいから飛び降りたら、たぶんこんな傷になると思うけど……」言いかけて舞衣ははっとする。 「そんな……有り得ないわ」 「そうだ」凌が言った。「有り得ない。無重力状態の宇宙ステーションで、墜落死なんてね」 魅力的な謎に包まれた SFミステリィ → 感想