三雲岳斗

ストライク・ザ・ブラッド(2) 戦王の使者

「あなたのことは、怖くないわ。不思議ね……世界最強の吸血鬼のくせに」 女の子たちの可愛いこと可愛いこと。ツンとしながらも、時々自分の思いを見せるようなヒロインたちに振り回される最強の吸血鬼にニヤニヤする。守るべきもののために戦い、でも、それす…

ストライク・ザ・ブラッド(1) 聖者の右腕

「さあ、始めようか、オッサン。ここから先は、オレの戦争だ」 「いいえ、先輩。わたしたちの聖戦です」 オーソドックスだけど、面白かった。これはいいボーイ・ミーツ・ガールですね。それにしても、吸血ってなんでこんな……いいですね。→ 感想

アスラクライン(14) The Lost Files

そう。ある意味では咲華の言うとおりだ。 咲華と彼女は、そして私と兄は互いによく似ている。 兄が幼なじみの少女の幽霊に憑かれていたように、私にも咲華が憑いているのかもしれない。 咲華は、私以外の誰にも見えない、私の中のもう一人の人格なのだ ― ち…

アスラクライン(13) さくらさくら

「じゃあ、ちょっと行ってくるよ」 「どこに……?」 訊き返したのは杏だった。僕は彼女にどう説明するべきか少し悩んで、結局思いついたのは、意外なほど短い言葉だった。 「奇跡を起こしに」 プロローグから、あらゆるところで、今まで疑問に思ってたことが…

ダンタリアンの書架(3)

「あの女はど、どこか、そう……普通ではないのです。危険なのです」 「同感だね……だけど……」 ヒューイは、いつになく積極的な黒衣の少女の横顔を見つめて、疑わしげに目を細め、 「きみ、もしかして、狼たちの王都の続きが読みたいだけなんじゃないか?」 ふ…

アスラクライン(12) 世界崩壊カウントダウン

「それで、きみはなにをすればいいのかな、トモハル?」 「それは……」 突然の彼女の質問に、僕はハッと顔を上げた。 「彼らはきみになにを期待していたの?嘆き悲しむこと?それとも彼らの仇を取ること?」 ようやく見えてきた最終展開。ifな人たちとの出会…

ワイヤレスハートチャイルド

「それが、なにか?」 「べつに」 ちらりと和緒の横顔を見て、観雪はつぶやいた。 「関係ないの。関係なんか、あるはずがないのよ。だけど、彼女のことを犯人だと思っている人たちがいる。ただそれだけのことよ」 ミステリー風味な青春ものでした。読後感が…

ダンタリアンの書架(2)

「ま、待つのです、ヒューイ」 「ダリアン?」 「おまえのような小心者が、一人でこのような橋を渡るのは無謀なのです」 「……」 「途中で腰を抜かされたりしたら迷惑なのです。仕方ないので、この私が手を握っていてやるのです。だから、安心して渡るがいい…

ダンタリアンの書架

「もしかして、きみ、犬が恐いのかい?」 「な……!?」 白磁のような滑らかなダリアンの頬が、さっと紅潮した。 「お、おまえは何を言っているのです。なぜこの私が、ロクに字も読めない畜生ごときを恐れる必要があるのですか。お、愚かしい」 罵倒されたいな…

アスラクライン 11 めぐりあい異世界

僕が見ていたのは、秋希さんの腕に抱かれたフクロウだった。 怒りで沸騰した脳内でイメージする。彼女たちを守れる力。漆黒の巨大な翼。クロガネの力。 僕の唇から流れ出した血が、変質していく。 漆黒の、闇の色へと。 「……なに?」 「智春、それは……」 「…

アスラクライン 10 科學部カイメツ

「環緒さん……」 僕は必死で彼女の名を呼んだ。闇の重圧が勢いを増し、傷ついた黒鐵が苦悶の声を漏らす。 その闇の圧力に僕の意識が飲み込まれる刹那、環緒さんが、どこか舌っ足らずな悪戯っぽい声で、僕に囁いた。 「だいじょうぶ……あなたには操緒がついてい…

アスラクライン 9 KLEIN Re-MIX

「そうですね。彼がそういう性格だから、あたしも……」 佐伯妹は少しだけ安堵したように微笑んだ。そしてなにかを思い出したように目を細め 「さっきも……助けてもらってうれしかった……」 ほとんど聞き取れないくらいの声で可愛く呟く。 僕はよくわからなくな…

アスラクライン 8 真夏の夜のナイトメア

「ひとつだけ、聞かせてくれないか」 「なんなりと」 「……きみの契約者は、誰なんだ?」 彼女の頬にじんわりと笑みが広がった。 「貴方のよくご存知の方です、夏目様。今はそれ以上申し上げられません」 またもや哀しいことに……。今後、智春がどういう選択を…

アスラクライン 7 凍えて眠れ

「お弁当」 「……べんとう?」 「ほ、本当はお兄様のぶんだったんだけど……その、今日はまだ病院みたいだし、いつもの癖で二人分作っちゃったから、余らせてももったいないじゃない?」 「作り過ぎたって……え?、これ佐伯が作ったの?」 「け、今朝はたまたま…

アスラクライン 6 おしえて生徒会長!

「だったら智春はどっちが好きなの?おっぱい大きい子とそうでない子」 「……は?」 なんだそれ。なぜ僕が、ここでそんな究極の選択みたいなことを迫られなければならんのだ。 「言っとくけど、どっちも好きなんて回答は許さないからね」 うげ、と僕は絶句す…

アスラクライン 5 洛高アンダーワールド

「私、これを夏目くんにお渡ししようと思って……」 そのとき僕はふと気づく。ひかり先輩は、なにやら大事そうに胸の前で何かを握っていた。暗がりの中でもはっきりとわかる白い封筒。手紙。 彼女は声を上ずらせながら、思い詰めたように大きく息を吸い、 「こ…

聖遺の天使

「そう思うと、政というのはむなしいものだな」 「なぜそう思うのだ」 「貴様にはわかっているのだろう。この湖が生まれるまでの歳月を思えば、国家の寿命など儚いものだ。あれほどの権勢を誇った東ローマ帝国も、今や歴史に名をとどめているだけではないか…

M.G.H. 楽園の鏡像

「凌ちゃん、この遺体……変だわ……」 戻ってきた凌を見上げて、舞衣は言った。 「ああ、やはりそうか」 「気づいてたの?」 「うん……なにが原因だと思う?」 「わからないわ。中層ビルの屋上ぐらいから飛び降りたら、たぶんこんな傷になると思うけど……」言いか…

アスラクライン4 秘密の転校生のヒミツ

「下着ドロか……それは許せんな」 樋口は珍しく真剣な表情でつぶやいた。 「せめてもの救いは嵩月の下着が無事だったってことだな。あれが奪われていたら、暴動が起きていてもおかしくない。人類の文化遺産の大いなる損失だ」 「文化遺産って……下着ドロの話だ…

ランブルフィッシュ10 学園炎上終幕編

多くの要素が詰め込まれた最終巻 → 感想

アスラクライン3 やまいはきから

萌える騒動 → 感想

アスラクライン 2 夜とUMAとDカップ

土琵湖に現れた未確認生物(UMA)。 ソレに対して生徒会長は科学部に依頼してきた。 「明日より三日以内に、この未確認生物を捕獲あるいは駆除してくれたまえ」 わずかな手がかりが示す UMA は全長約 9メートル。そんなものと対峙しなければならないのか。 …

アスラクライン

中学生になる直前の春休み、僕の乗った飛行機が海に堕ちた。 一緒に乗っていた幼馴染の操緒とともに。 助かった僕。助からなかった操緒。 だけど、操緒は幽霊になって僕にとり憑いている。 高校に入るとき、一人暮らしをすることになった僕。 記念すべき引越…

ランブルフィッシュ 9 大会開幕奇襲編 【amazon】

サバイブ。それは RF(レイドフレーム)によるチーム戦。 相手は経験豊富な海外の RF 闘騎技術学校のチーム。 トーナメントしか経験のない恵里谷チームの不利は否めないが、無様な負けは許されない。 監督ジーンのたくらみ。黒幕深見の思惑。 それを許さない…

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今まで1対1のトーナメントしか経験のない恵里谷の生徒が、RF(レイドフレーム)を使用した映画撮影のため、4対4の団体戦「サバイブ」に挑む。相手は、海外からの選抜チーム。 はじめの予行演習で圧倒的な力の差を見せ付けられた恵里谷の生徒。撮影とはいえ、RF…

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人型兵器の開発には莫大な開発費と人員を要する。戦争のためだけにそれだけのお金を費やすのは不可能。そこで考え出されたのが、人型ロボットの格闘戦レイド・フレーム(RF)トーナメントという公営ギャンブル。 そのRFの開発を行う日本唯一の専門学校「恵里…

レベリオン 放課後の殺戮者/弑殺校庭園/炎を背負う少年たち/彼女のいない教室/楽園に紅き翼の詩を

ある夜、道に倒れている少女を助けたとき、何者かに襲われて重傷を負った主人公。しかし、翌朝目覚めると傷はすべて治っていた。あれは夢だったのか?しかし自分に異様な力が備わった事に気づくのに時間はかからなかった。 やがて助けた少女が目の前に現れて…