アスラクライン 5 洛高アンダーワールド

「私、これを夏目くんにお渡ししようと思って……」
そのとき僕はふと気づく。ひかり先輩は、なにやら大事そうに胸の前で何かを握っていた。暗がりの中でもはっきりとわかる白い封筒。手紙。
彼女は声を上ずらせながら、思い詰めたように大きく息を吸い、
「これ、あとで読んでください。お願いします」
唖然としている操緒たちの前で、僕にその手紙を手渡した。

おまけ短編が最高です → 感想