アスラクライン 11 めぐりあい異世界

僕が見ていたのは、秋希さんの腕に抱かれたフクロウだった。
怒りで沸騰した脳内でイメージする。彼女たちを守れる力。漆黒の巨大な翼。クロガネの力。
僕の唇から流れ出した血が、変質していく。
漆黒の、闇の色へと。
「……なに?」
「智春、それは……」
「夏目くん、だめ……それは……!」

一巡目・二巡目の話で、混乱しかけましたが、だいぶ見えてきたものがあります。後編となる12巻でどう語られるのか、とても楽しみ。 → 感想