狂乱家族日記 伍さつめ

「……お父さん、でも迷惑じゃない?お父さん、今、大変で、動物園とか行ってる場合じゃないって」
「いいえ、優歌、お父さんはね、平塚雷蝶の陰謀を叩き潰すより、優歌が笑ってくれることのほうが何倍も嬉しいし、大切なことだと思うのですよ……」
「お父さん……」
「無視するなぁぁぁぁぁあああああ!」
凶華が暴れ、別時空で微笑みあっている優歌と凰火を怒鳴りつけてくる。そこでようやく凶華に目を向けて、凰火は真面目な顔で告げた。
「そうと決まれば、さっそく準備しなくてはいけませんね。凶華、何を騒いでいるのです?さっさと他の家族にも連絡してこのことを伝えなくてはいけません。ぼやぼやしている暇はないのですよ?」
「殴っていいか?殴っていいか貴様?何故だろう凶華様は貴様を殴ることを呼吸よりも優先して実行せねばいかん気分だ!」

続きものとなってしまったせいか、いつもの爆発力は感じず → 感想