断章のグリムⅡ ヘンゼルとグレーテル

「それに、悲劇だわ」
「……悲劇、ですか?」
「そうよ。共感と拒絶なんて、生きている人間にとって呼吸のように当たり前の感情だわ」
「ああ……」
「聡い子みたいだから、もう自分でも気づいているかもしれないけど……」
そして女性は一拍置いて、言った。
「あの彼、きっといつかあの<断章>で、仲間を殺すわよ」

徐々に歪んできてる気がして怖い怖い → 感想