悠久展望台のカイ

「ねぇ!知りたくない?広瀬優也と、広瀬唯に何があったのか」
全身で反応を示し、その足は止まった。
「……あなたは、何があったのか知ってるの?」
ゆっくりと回れ右をして少女の顔をもう一度窺う。少女は確かにうなずいてみせた。
「……どうして、知ってるの?あなた、誰?」
少女はその質問を待っていたというように微笑を含み、答える。 「世界の恋人」

今後の成長がおおいに期待できそうな第2回MF文庫Jライトノベル新人賞佳作受賞作。→ 感想