2006-08-19 まほろ駅前多田便利軒 book 三浦しをん 「生きていればやり直せるって言いたいの?」 「いや。やり直せることなんかほとんどない。いくら期待しても、おまえの親が、おまえの望む形で愛してくれることはないだろう」 「そうだろうね」 「だけど、まだだれかを愛するチャンスはある。与えられなかったものを、今度はちゃんと望んだ形で、おまえは新しく誰かに与えることができるんだ。そのチャンスは残されている」 痛快で人情味あふれる物語。直木賞受賞作 → 感想