2006-08-25 ぷいぷい 2! book 夏緑 「魔法のランプをこすって、わたしを呼べばよかったのに」 「途中をはしょって霊柩車を呼んだほうが手っ取り早そうだな」 「じゃあ見捨てて帰ろうかしら」 あっさりと、シエラは陣に背を向ける。陣はあわて、弱った力を振り絞って、シエラを引きとめようと手をのばす。 「ま、待て!」 くるり、とシエラは振り返る。白い顔に、にやあっ、と黒い笑みが浮かんだ。 「助けてほしいわけ?」 「ぐ……!」 「そうよね。ここでわたしに見捨てられたら、まず死ぬわね。助けてあげたら、さぞかし感謝するかしら?どうかしら?」 ますますツンデレなラブコメディ → 感想