ぷいぷい 2!

「魔法のランプをこすって、わたしを呼べばよかったのに」
「途中をはしょって霊柩車を呼んだほうが手っ取り早そうだな」
「じゃあ見捨てて帰ろうかしら」
あっさりと、シエラは陣に背を向ける。陣はあわて、弱った力を振り絞って、シエラを引きとめようと手をのばす。
「ま、待て!」
くるり、とシエラは振り返る。白い顔に、にやあっ、と黒い笑みが浮かんだ。
「助けてほしいわけ?」
「ぐ……!」
「そうよね。ここでわたしに見捨てられたら、まず死ぬわね。助けてあげたら、さぞかし感謝するかしら?どうかしら?」

ますますツンデレなラブコメディ → 感想