出会いは嵐の予感 カイルロッドの苦難 2

目先の感傷に流されている自分の甘さを痛感し、肩をおとしてうなだれていると、イルダーナフの大きな手が背中を叩いた。
「優しさってのは美徳だが、人の上に立つ者は優しいだけじゃつとまらねぇ。そいつを覚えておきな」
そう言ったイルダーナフの黒い目が、ふっと優しくなった。

魔との戦いではなく、人の争いに巻き込まれるお話。メイリーン!→ 感想