彩雲国物語 紅梅は夜に香る

「……主上、そんな言葉どこで覚えたんです?」
「フフ……もらった本で、世も日々庶民の勉強をしているのだ。偉いだろう。自慢の主上だろう?ささ、遠慮なく褒めてくれていいぞ」
「そんな言葉より先に、謙虚という言葉を覚えてほしいもんですね」
「……あの……そなたは『尊敬』という言葉を知っているか?」
「ええ、もちろん。いつその言葉を使えるか、じりじりしながら待ってますよ」

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