シゴフミ―Stories of Last Letter

「手紙を渡す機会なら、これからもまたあるのよ?」
「ううん。もう充分よ」
「後悔しない?」
「ええ、もちろん」
「一言だけ、言っていいかしら?」
「なぁに?」
文伽は小さく息を洩らすと、静かに告げる。
「……あなた、大バカよ」

わかっていても泣かされる。そんな短編集でした。 → 感想