2006-10-21 煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国には行けない book 貴子潤一郎 けど、レイニーさんよ。いつまでもそんな夜の中にいて苦しくないのかい? ふとそんな言葉が浮かんだが、人生を緩やかにリタイヤしようとしている男にそんな言葉を吐く権利はなかった。俺は戦いをやめ、彼女は戦いを続けている。孤独の中で戦っている女性が、ふと昔にすれ違った男に憧憬を覚えたからといって、「本当は苦しいんじゃないのか?」なんて聞いてはいけなかった。 「本日快晴」。貴子潤一郎の忘れられない一編になりそうです → 感想