異次元創世記 赤竜の書

「おぬしも故郷をなくしたいのか?」
剣士の眼は真剣だった。
「おれは、おれのせいで人が道を踏み誤るのを見たいとは思わん」
「……あなたのせいじゃないです。ぼくは、……ぼくは、これで村に戻れなくなってもいいと思ってやってるんです」
「それが、おれのせいだと言っておるのだ」
剣士の声はそう大きくはなかったが、ジェンの耳たぶをはげしく打った。
「おぬしが村を出たいなら、自分の理由を探せ。おれは口実にされたくない」

子供のころのウルバンやジェンにニヤニヤ → 感想