狐笛のかなた

「門神だけでなく、多くの外神が、おまえのような霊狐が忍び込めぬように、あの屋敷を守っとる。なあ、野火よ、いくら、あの娘が恋しくとも、あの屋敷に、忍び込むのは、やめたがいいぞ」
「そんなつもりはない」
木縄坊は、葉をむき出して笑った。
「見守るだけか。……おまえ、めずらしい狐だのう。狐は情が濃いから、人にほれたら、人に化けて、すぐに添いとげようとするものだが」

この雰囲気を伝えることができないのが残念。すばらしき物語でした → 感想