翼は碧空を翔けて 2

「危険があるならば、陛下こそ真っ先に避難なさらなければ」
「そんなことをすれば、国王が国民を見捨てたことになる」
「いいえ。国民はきっと、理解しますとも。わたくしや王女の代わりはいますが、陛下の代わりはおりません」
母のこんな思いつめた表情を見るのは、初めてだったが、陛下は言った。
「国民に理解を求めるのではなく、国民を理解するのが私の役目なのだよ」

戦時中での三人の動きはかなりバラバラでした。さて次はどうでるのかな。→ 感想